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10/22 院内体操教室 「背骨の動きで変わる?」

●はじめに
こんにちは、理学療法士(PT)の近藤です。
10/22(月)に院内体操教室
「背骨の動きで変わる?」
を開催しました。その時の様子を
報告させていただきます。
今回の担当は、山内でした。



●体操教室の様子
今回は、近藤と山内によるシリーズの
後半でした。背骨というのはなかなか動きを
理解しにくいものです。とはいえ、その動きを
実感することは非常に重要です。




山内が、動きを説明しながら
運動を行いました。
背骨の動きが悪くなると膝や腰にまで
影響を及ぼします。
(その点の詳しい内容は10/18の院内勉強会
 をご覧ください)
そんな点を参加者自身に感じてもらいながら
行いました。




今後の予防に非常に有益な体操教室でした。
2回で皆さんの障害予防につながれば

幸いです。


●さいごに
当院は、このような体操教室を定期的に
開催しています。皆さんの健康に
少しでも貢献できるようにこれからも
精進していきます!
次回の投稿をお楽しみに。


 

院内勉強会「変形性股・膝関節症が脊柱骨盤アライメントに及ぼす影響」報告

●はじめに
 こんにちは、理学療法士(PT)の近藤です。
10/18(金)に院内勉強会
「変形性股・膝関節症が脊柱骨盤アライメントに及ぼす影響」
を開催しました。その時の様子と勉強会の内容を
報告していきたいと思います。



●勉強会の様子
今回も院長からのわかりやすい話を
お聞きすることができました。その時の写真です。
理学療法にも非常に深く関わる分野でもあるため
皆さん、真剣に聞いています。




それでは、勉強会の内容にいきたいと思います。


●変形性膝関節症と脊柱アライメントの関係
変形性膝関節症(以下:膝OA)は、皆さんも一度はお聞きになった
ことがあるのではないでしょうか?とはいえ、膝OAは単純に
膝関節だけの問題ではありません。近年では膝関節と脊椎が相互に
影響を与え合うことが言われ、 knee-spine syndrome(膝ー脊椎 症候群)
としても注目されています。
では実際にどのように影響を与えるのでしょうか?
人間は、二足歩行や立位を保持する必要があります。
バランス保持という観点から腰椎前弯(腰の反り)
減少等の
脊柱変形が先に生じると、重心が前方に移動するためその代償
として骨盤が後傾し、股関節が伸展します(代償性バランス)。
しかし代償できないと膝が屈曲し、膝関節や膝周囲筋への
負荷が増大し、膝OAが発症してしまいます。




反対に膝OAが先行して膝屈曲を呈した場合は、
頭部が前方に移動し、脊椎のglobal alignment(脊柱の向き)
の不良や傍脊柱筋筋力低下に伴う腰椎前弯の減少が生じます。
さらに変形性膝関節症の分類(KL分類)が2以上では、胸椎
後弯角度の減少が有意に生じるとも言われています。
重症度で推察していくと
①加齢による軽度の変形程度では、脊椎の弯曲よりも骨盤の
 後傾による代償が働くが、疼痛や膝の屈曲拘縮があると
 頭部が前方に移動しやすい。
②手術をする程ではない膝OA患者では、胸椎後弯の減少による
 立位保持を行いやすい。
③末期の膝OAでは、疼痛や屈曲拘縮も強いため体幹の伸展が
 困難であるため、結果として胸椎後弯の増強、頭部の前方移動
 が生じやすい。

変形性膝関節症と脊椎アライメントにはこのような影響があります。
では股関節と脊椎にはどのような関係があるのでしょうか?



●変形性股関節症と脊柱アライメントの関係
脊椎アライメントが変化した場合、仮に重心線が
股関節の前方を通ると合力が正常体重の0.6倍なのが
3.1倍に増大して股関節への負担を増大させます。
また加齢により骨盤後傾が生じると寛骨臼前方被覆
(股関節の覆い)が減少し、単位面積あたりの
負荷が増大します。いずれの場合も変形性股関節症を
発生させる機序と言われています。




とはいえ股関節に何かの疾患の既往がある場合では
疼痛等を回避しようとして反対に骨盤は前傾します。
腰椎は前弯増強が多く見られます。
これは被覆という観点としては有効に働きます。
しかし、腰椎前弯の増強による椎間関節亜脱臼、
椎間孔狭小による腰痛や神経根症状(痺れなど)
を生じることもあります。
そのためその代償が合理的に働いているか否かを
注意深く見極め、治療展開していく必要があります。



●今後の展望
どちらが先に生じたのかというのはなかなか
臨床でも見抜くのが難しいものではあります。
しかし、いずれにせよ疼痛を生じている部位
だけではなく全身的に見ていく必要がある
ということがよく理解していただけたと
思います。近年、このような隣接関節との
関係や影響が注目されるようになりより
広い視野での治療がなされていくことは
興味深いと思います。



●さいごに
当院は、このような勉強会を定期的に
開催しています。今後も患者様のために

より一層研鑽していきます。
次回の投稿をお楽しみに!





 

院内勉強会「骨質と骨粗鬆症」

PTの山形です。
今回の院内勉強会では「骨質と骨粗鬆症」について
学んだため報告します。
 
院内勉強会の様子はこちらです


 
〇はじめに
 
骨の強度は骨密度(量)が70%、骨質(構造、材質)が30%を占めています。
骨粗鬆症の話題では骨密度に着目されることが多いですが
今回は骨質に関してもふれていきたいと思います。
 
 
〇骨について
 
骨は主にコラーゲンカルシウムでできています。
骨の構造はよく鉄筋コンクリートに例えられます。
色分けしたとおり、鉄筋コラーゲンコンクリートカルシウムです。
 
脆い鉄筋で造られた建物は、どれだけしっかりとコンクリート
つけても壊れやすくなってしまいます。逆もまた然り。
 
つまりコラーゲンカルシウムどちらに異常が起きても
骨は折れやすくなってしまうということです。
 
 
〇骨質について
 
骨質とは、はじめに記載した通り骨の構造や材質のことです。
 
骨質因子としてコラーゲン架橋があります。
コラーゲン架橋はいわば鉄筋と鉄筋の間にある梁です。
梁が鉄筋同士をしっかりと繋げることで建物の耐久性が高まります。
 
コラーゲン架橋には①善玉架橋と②悪玉架橋があります
 
①善玉架橋は酵素依存性架橋といい、
しなやかで粘り強く骨の石灰化を誘導し強度を高めます。
 
②悪玉架橋は非生理的架橋(老化AGEs架橋)といい、
脆くチョーク様で骨を作る骨芽細胞の機能を低下させます。
またコラーゲンを無秩序に架橋するためコラーゲン線維から
しなやかさを失わせ脆弱にします。
悪玉架橋は加齢に伴い増加傾向がみられます。
 
実際に大腿骨頚部骨折例における骨コラーゲンの架橋異常をみた研究では
骨折群は対象群と比較して悪玉架橋が多くみられた、と書かれています。
 
 
〇骨リモデリングについて
 
骨は日々作りかえられています、これを骨リモデリングといいます。
骨リモデリングは全身で同時に起こるのではなく部分的に起きます。
骨リモデリングは骨吸収(骨を壊す)のに数週間、骨形成(骨を作る)のに
約3ヶ月掛かるといわれています。
 
この骨吸収と骨形成のバランスをとっているのが性ホルモンです。
性ホルモンは骨吸収の抑制(骨を壊し過ぎないようにする)と
骨形成の促進(丈夫な骨をつくる)を行っています。
 
 
〇骨強度低下のメカニズム
 
性ホルモン欠乏や加齢に伴い性ホルモンが減少すると骨吸収が亢進、
骨形成が抑制された骨リモデリングが起こります。
すると骨の石灰化度の低下や骨微細構造の破綻が生じます。
 
上記を簡単に言うと、丈夫な骨ができる前に他の部分で骨が壊されてしまい
骨の脆い部分が増えてしまうということです。
これらが起こると骨密度低下といえます
 
これに対して性ホルモンの減少や加齢、生活習慣病(糖尿病、腎不全、
慢性閉塞性肺疾患など)の罹患により高まる酸化ストレスや糖化の亢進、
ビタミンⅮ不足はコラーゲンの架橋異常を惹起し骨強度低下を招きます。
 
上記を簡単に言うと、高齢者だけではなく若い人でも生活習慣病があると
鉄筋が脆くなって骨が折れやすくなるということです。
これらが起こると骨質低下といえます
 
 
〇骨折リスクについて
 
骨密度、骨質の低下が骨折リスクに与える影響
 
骨質低下のみ・・・・・・・・・・1.5倍
骨密度低下のみ・・・・・・・・・3.6倍
骨質・骨密度ともに低下は・・・・7.2倍
 
 
〇骨粗鬆症治療薬が骨質に及ぼす影響について
 
骨質を改善するためには
  • 適正な骨リモデリングを維持すること
 
  • 酵素依存性架橋(善玉架橋)を最大限に誘導すること
酵素リジルオキシダーゼを活性化する薬剤
・活性型ビタミンⅮ₃
・エストロゲン受容体モジュレータ(SERMs)
・テリパラチド
・ビタミンK₂(間接的作用)
・ビタミンB₆(ピリドキサール)
 
  • AGEs架橋(悪玉架橋)の形成を抑制すること
酸化ストレスの低下(抗酸化作用)
・エストロゲン受容体モジュレータ(SERMs)
・ビタミンK₂
・ビタミンB₆(ピリドキサール)
コラーゲンの合成を促進
・活性型ビタミンⅮ₃
・テリパラチド
 

院内勉強会 「骨腫瘍の診断」

放射線技師の武田です。

9/13に行われた院内勉強会に参加しました。
今回は”骨腫瘍の診断”
についてまとめたいと思います。





※クリニックで扱うのは少々マニアックな内容になるため、各疾患に対する臨床像、病態等は割愛し、画像所見を中心にまとめさせて頂きます。


☆良性骨腫瘍の診断

〇骨腫瘍の診断項目

・年齢⇒主に若年者、疾患によって好発年代は異なる。
・発生部位⇒長管骨に多くみられる。
・腫瘍の広がり
・単純X線やCT
・MRI
・骨シンチグラフィー   …など

※低悪性度の骨腫瘍との鑑別が難しい場合も多く、骨生検や画像経過観察、専門施設に紹介するなど慎重な対応が望ましい。





☆良性骨腫瘍の画像所見

代表的な特徴として…

〇辺縁明瞭な地図状の骨透亮像を認める。
骨膜反応、骨外病変がないこと。
(”悪性骨腫瘍の画像所見”にて後述)

〇辺縁硬化があること。




図1 単発性骨嚢腫 単純X線正面像 上腕骨
・骨腫瘍類似疾患である。
・骨幹端~骨幹部にかけて、辺縁明瞭な骨透亮像を呈する。
骨皮質は菲薄化し軽度膨隆している。
⇒本図では骨折を認める。




図2-a 非骨化性線維腫 単純X線側面像 脛骨
・骨腫瘍類似疾患である。
・長管骨である脛骨の近位骨幹端の後方皮質骨内に発生している。
地図状の骨透亮像、骨皮質の膨隆、菲薄化、辺縁硬化を認める。




図2-b 非骨化性線維腫 CT横断像 脛骨
・CT画像にて、内部に皮質骨発生を認める。
単純X線と同様に骨透亮像、骨皮質の膨隆、菲薄化を認める。




図3 線維性骨異形成 単純X線正面像 股関節~大腿骨
・骨腫瘍類似疾患である。
・左大腿骨転子下にスリガラス陰影を認める。
⇒本図では病的骨折を伴っている。




図4 動脈瘤様骨嚢腫 単純X線正面像 腓骨
・骨腫瘍類似疾患である。
・腓骨骨幹端で骨が膨隆している。
・内部は透亮像を認め、骨皮質は卵殻状に菲薄化している。




図5-a 骨軟骨腫 単純X線正面像 上腕骨
・長管骨では骨幹端に発生する。
・様々な形の骨性隆起を認める。
・骨皮質、海綿骨梁との連続性を認める。




図5-b 骨軟骨腫 MRI T2強調横断像 上腕
・隆起先端部に高信号を呈する軟骨帽を認める。




図6 内軟骨腫 単純X線正面像 示指基節骨
・約40%は手に発生する。
・骨幹~骨端にかけて骨皮質の菲薄化、膨隆を伴った辺縁明瞭な地図状の骨透亮像を認める。
・斑点状の石灰化像を認める。




図7 骨巨細胞腫 単純X線正面像 大腿骨遠位
・WHO分類では良性と悪性の中間に位置する。
・自覚症状として疼痛、腫脹が多くみられる。
・主に長管骨の骨幹端に発生する。
・骨端~骨幹端に地図状の骨透亮像を認める。



     
図8-a 類骨骨腫 単純X線側面像 脛骨
・長管骨である下肢骨の骨幹に発生することが多い。
・脛骨後方に皮質骨の著明な肥厚を認める。




図8-b 類骨骨腫 CT横断像 脛骨
・骨硬化像の中に円形の骨透亮像を認め、中心部に骨化を認める。




☆悪性骨腫瘍の診断

〇原発性悪性骨腫瘍 ex)骨肉腫、軟骨肉腫など
⇒骨そのものを発生母地とする悪性骨腫瘍。
⇒10~40代の患者に骨腫瘍を認めた場合は上記を疑う。

〇転移性骨腫瘍(続発性骨悪性腫瘍)
⇒癌から骨に転移したもの。
⇒50代以上の患者に骨腫瘍を認めた場合は既往歴を確認し、上記を疑う。




☆悪性骨腫瘍の画像所見 鑑別のポイント

〇骨皮質の消失
悪性骨腫瘍は正常な骨組織を急速に破壊、置換しながら浸潤的に進行する。海綿骨では地図状の骨透亮像として、骨皮質では破壊による骨皮質の消失を画像上に認める。

※良性骨腫瘍では骨皮質は膨隆、菲薄化することが多い。




図9 骨肉腫 単純X線正面像 大腿骨遠位
辺縁不明瞭な骨透亮像を認める。




図10 骨巨細胞腫 単純X線像 上腕骨近位
・非常に進行が早く、骨皮質の欠損を認める。


〇骨膜反応
悪性骨腫瘍による骨膜の刺激や、腫瘍の増殖に伴った骨膜の持ち上がりを骨膜反応と呼ぶ。
小児の疲労骨折、骨髄炎、好酸球性肉芽腫などでも認められる。




図11 骨肉腫 単純X線正面像 大腿骨遠位
皮質骨の欠損(赤矢印)を認める。
骨膜反応(青矢印)を認める。




図12 好酸球性肉芽腫 単純X線正面像 大腿骨骨幹部
骨膜反応を認める。




〇骨腫瘍周囲の辺縁硬化像

辺縁硬化像を認める(皮質骨の消失を伴わない)
⇒比較的緩徐に骨破壊が進行した場合は骨腫瘍周囲に反応性の骨硬化を形成する。
⇒良性骨腫瘍or低悪性度の骨腫瘍であることが多い。


辺縁硬化像を認めない
骨の急速な浸潤性破壊が起きている。
⇒高悪性度の骨腫瘍の可能性が高い。




図13 非骨化性線維腫 単純X線正面像 脛骨骨幹端
・良性骨腫瘍である。
辺縁硬化像を認める。


〇病的骨折
悪性骨腫瘍を生じた場合には、骨の脆弱性から病的骨折を生じることがある。
※良性骨腫瘍を生じた場合でも、骨皮質の菲薄化などによって骨折を生じることがある。




図14 骨肉腫 単純X線正面像 大腿骨
・大腿骨の病的骨折を認める。
・骨腫瘍(赤矢印)を認める。

 

実臨床に活かす「立位と歩行の運動学習」 報告

●はじめに
こんにちは、理学療法士(PT)近藤です。
9/17に勉強会に参加して参りました。
8月の続きです。
前回の続きを書いていきたいと
思います。



●動作を知る
運動学習を効果的に行う前に
まず、正常の動きを理解している
必要があります。歩行では、歩行周期を
覚えます。しかし、大切なのはその時に
どんな関節角度でどんな筋活動を生じるか
ということです。さらにコントロールする
中枢の理解も求められます。特に、最近では
シナジーという考えが注目されています。
歩行時にいちいちこの筋肉使ってとかんがえて
いたらとても処理できません。そこで
この時期にはこれらの筋を同時に働かせる
ということで歩行を効率よく行うシステムが
あります。疼痛を生じている時期において
どんな筋活動が生じているかいないを見極め、
それを補完することで学習を促すことが
可能となります。



●中枢を考えて学習を促す
大脳皮質なのか小脳・脊髄で有効な
運動学習は異なります。
大脳皮質は、運動の企画等を行う
動機付けに関わります。その場合は、
ランダム練習が有効とされています。
また声かけも良いと言われています。
つまり、痛くないとかやりやすいという
快の刺激が入り、運動しようとなり
動作が自動化されます。
しかし、小脳やCPGにおいて大切な脊髄
の問題であれば、潜在学習が有効です。
それは、歩行適応の予測的調節に小脳が
関わっているからです。
このようにどのエリアにアプローチする
かも考慮する必要があるということです。


●さいごに
当院は、外部の勉強会にも
積極的に参加し、研鑽を続けています。
次回の投稿をお楽しみに!





 
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