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勉強会 後彎症

こんにちは

理学療法士の森田です。

先日、姿勢異常(後彎症)について

院内勉強会が行われましたので報告します。

 

姿勢異常(後彎症)について

 

姿勢についての明確な定義は存在していませんが、

「姿勢」という言葉を辞書でみると「体の構え方、または構え」と説明されています。

医学的見地から見た姿勢とは、「四肢・体幹のアライメントの状態」を指します。

 

みなさんは、背骨がS字状になっているのはご存知だと思いますが、

では、いつ頃から、なぜ、S字状になるのかご存知でしょうか?

 

○いつ頃から?

生まれたばかりの頃は脊柱全体がC字状のカーブをしています。

首が座る頃には頸椎の前彎が形成され、

続いて這い這いで移動を開始する頃に腰仙椎部の前彎が形成されます。

 

1歳頃は、歩行がまだ不安定なため、前傾姿勢で歩行し、

このころには腰椎前彎が一時的に減少するが、脊柱起立筋の発達に伴い、腰椎の前彎及び骨盤の前傾が生じます。

 

そして、3歳までには頸椎前彎・胸椎後彎・腰椎前彎の二重S字状カーブが形成され、それぞれの部位の彎曲は成長に伴い次第に増強し成人になるとほとんど変化しなくなります。

 

○なぜ、S字状になるの?

脊椎は、重たい頭を支えるために、適度なS字カーブを描いています。

これを脊椎の生理的彎曲と言います。

重力を分散する役割をし、重たい頭を支えるために筋肉の負担を和らげています。

 

img001

姿勢異常は、骨粗鬆症性椎体骨折による変形や腰椎部を中心とした椎間板変性により生じます。

 

円背:胸椎椎体骨折による椎間板変性により生じる

凹円背:代償性に腰椎の過前彎により生じる

角状後彎:胸腰椎移行部での椎体骨折により生じる

平背、全後彎:腰椎部椎間板変性や椎体骨折により腰椎前彎が減少し、背筋の筋力低下に

伴い生じる

 

加齢による退行性変化による腰椎変性後彎

腰部伸筋で代償→腰部伸筋で骨盤後傾・股関節過伸展、股・膝関節屈曲で代償→

→手を膝についてバランスを維持する。

 

○治療

・保存治療:前屈作業の制限・日常生活指導、腰部伸筋の筋力トレーニングや姿勢矯正、

装具療法が主体になります。

 

・手術治療:手術侵襲が大きく、合併症も少なくないため腰椎変性後彎に対しては十分に

吟味し、優れた技術と設備を有した施設で手術を行うべきです。

勉強会 非特異的腰痛

放射線技師の武田です。

8/13の院内勉強会に参加しました。非特異的腰痛と、疼痛発生の可能性で

ある椎間板、椎間関節、骨粗鬆症についてまとめたいと思います。

 

 

 

☆非特異的腰痛

 

腰痛を伴う腰椎疾患の85%を占めると言われ、原因が特定できないもの。

(ギックリ腰など)

疼痛発生部位の可能性として・・・

 ・椎間板—39%

 ・椎間関節—15~32%

 ・仙腸関節—13~18.5%

 

特異的腰痛とは?

 診察や画像検査で原因が特定できる腰痛。

 (椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症など)

 

 

 

◎椎間板の痛み

 

加齢により椎間板の水分量が低下し、固くなっていく(椎間板変性)

椎間板の外側にある繊維輪に傷が入りやすくなる(椎間板損傷)

椎間板損傷により炎症が起き、それによって神経栄養因子が出される

神経栄養因子により椎間板周囲の神経が活性化し、内部に入り込む

椎間板のストレスや腰椎不安定によって、内部に入り込んだ神経が障害

され、腰痛の原因となる

 

 

[画像診断]

 

○単純X線像

 腰椎の前後屈の機能撮影にて、腰椎不安定性を判断する。

 

○MRI

 椎間板+上下の椎体の変化(Modic change1~3)

  Modic change1

   ・T1強調画像:低信号

   ・T2強調画像:高信号

 

 

[治療]

 

腰椎の不安定性が原因であるため、前方固定術や後側方固定術(PLF)が治療

成績良好である。(前方固定術>PLF)

 

→直接椎間板操作をしなくても良い

 

 

 

◎椎間関節の痛み

 

○痛みの原因

 ・機械的な変形(椎間関節捻挫)

 ・関節症性変化

 ・関節包や滑膜の炎症   ・・・など

 

 

○症状

 ・神経症状を伴わない腰痛で、腰部進展にて疼痛増悪→後屈制限

 ・椎間関節部の圧痛

              ・・・など 

 

 

[画像診断]

腰部椎間関節症に特異的な所見はない。

 

CTにて椎間関節の変化が認められる事が多いが、それが痛みの原因か

どうかは不明である。

 

 

[治療]

 

特徴的な臨床症状、画像所見に乏しく、明確な判断基準もない。

椎間関節ブロックを行い、疼痛の改善が得られれば椎間関節症と

診断される。

 

 

 

◎骨粗鬆症の痛み

 

○はじめに

 ・骨粗鬆症患者の70%以上で腰痛を伴い、日常生活に制限を持つ。

 ・骨折や骨格変形に関係しない骨粗鬆症の病態自体による腰痛が指摘

  されている。

 

 

○腰痛の発生メカニズム

 

癌の骨転移、骨Paget病、骨粗鬆症では、骨吸収亢進状態を呈している。

骨吸収亢進に伴い、破骨細胞が産生する酸が増加して局所のpHが

低下する。

pH低下により、骨組織内の神経を興奮させて痛みを引き起こす。

 

 

○治療報告

 

 ・骨吸収抑制薬のビスフォスフォネートが腰痛を軽減させると報告

  されている。

 

 ・破骨細胞の指標である骨吸収マーカー(TRAP5b)の低下を認める。

 

 ・骨吸収マーカー値と腰痛の程度に有意な相関を認める。

 

   →ビスフォスフォネートによる骨吸収マーカーの低下度が大きい

    症例ほど高い腰痛改善率を認める。

 

 

※骨密度低下と腰痛発生には有意な相関を認めない。

 ↓

 骨密度が患者の現在の腰痛指標となる可能性は低い。

勉強会 腰椎分離症について

こんにちは 

理学療法士の小幡です

 

先日、院内勉強会にて「腰椎分離症」について学びました

 

☆腰椎分離症とは

 腰椎椎弓を構成する上・下関節突起superior and inferior

articular processesの間の関節突起間pars interticularis

連続性が疲労骨折により、断たれた状態で、発育期スポーツ

選手に好発しています

 多くはL5椎に発生し、X線学的には45°斜位撮影像でよく

とらえられます。

 

☆発生頻度

日本人の約6%の頻度で発生する疾患で、一般には

腰痛の原因になりにくいとされています

 酒巻らは整形外科クリニックにおける3年間にわたるprospective

studyを行った結果、高校生以下で2週間以上続く腰痛患者において

は、その約40%は分離症が原因であり、またそのほとんど(約9割)

は中高生であったそうです。これらのことから分離症の発症(発生)は、

小学生が10%、中学生が60%、高校生が30%と考えられます

 

CTによる病気分類について

 初期:部分的骨透亮像やhair line様の亀裂が認められる

 進行期:明瞭な亀裂を伴うが分離部周囲の骨硬化は認めない

 終末期:分離部周囲に骨硬化がみられる。いわゆる偽関節である

 

 初期分離を強く疑う場合には、MPRmulti planar reconstruction:

多断面再構成像)像により関節突起間部に合わせたsagittal view 、また

椎弓の腹尾側部分に合わせたoblique axial像を注意深く観察することが

重要です

 

☆治療方針について

 1.(超)初期分離症に対する治療

 骨癒合を目指した治療を行います

 単純X線・CTでは骨折線ははっきりしないが、MRIで椎弓根周辺に

骨髄浮腫様高度変化がみられる状態(超初期)から、部分的骨透亮像や

Hair line様の亀裂が認められる状態(初期)までの場合、骨癒合率は

90%で、平均約3か月は必要とします

 

 2.進行期分離症に対する治療

 基本的には初期分離症に対する治療に従います

 MRIにおける椎弓根周辺の骨髄浮腫様輝度変化の有無により骨癒合率は

異なります(輝度変化あり:約60%、輝度変化なし:約30% 

※コルセットの着用がなくても治っている可能性ありの数値)

 骨癒合に必要とされた期間は56か月です

 

 3.終末期分離症に対する治療

 骨癒合の可能性は0%であり、疼痛管理が治療の主体となります

 治療において念頭に置かなければならない点は、①分離すべり症への進展

②分離部滑膜炎③ragged edgeによる神経根症状の3点があげられます

 

☆分離すべり症への進展に関して

 分離すべり症は成長軟骨で発生することから、終末期分離症が完成した

骨年齢(実年齢ではなく)によって頻度は異なります

 終末期分離症の完成が二次骨化核出現前では、約80%の症例ですべりを

生じており、二次骨化核が出現してからは約10%と激減し、椎体が完全に

成熟した後では、0%となったそうです

 そのため、小学生など低年齢で発症した場合には、特にすべり症への進行

危惧されます

 

☆予防対策について

 分離症の発症・再発予防の一環として、ハムストリングスの柔軟性の獲得

が重要とされています

 ハムストリングスが柔軟になると骨盤の動きが増加し、運動中の腰部に

かかる負荷が減少しますので、Jack-knife stretching などを行うとよいと

されています

第14回 Tryangle 勉強会への参加

理学療法士の小幡です

6月19日(日)におんじぃのへや知立店にて、「肩関節に対する基礎知識と治療戦略についての再考」についての

勉強会に参加させていただきました。

 

流れ

①肩関節を構成する骨の形状、靭帯の理解

②リーチ動作から見る肩関節の動作分析

③片麻痺のクライアントの肩関節の評価・治療戦略の考察

④肩関節の動きを考える上での筋の作用の理解

以下、勉強会の流れに沿って、理解したこと、学んだことをまとめていきたいと思います

 

①肩関節の解剖について

○肩関節周囲の靭帯

 ・烏口鎖骨靭帯 

 ・烏口肩峰靭帯

 →棘上筋を下方へ押さえ、関節窩へ上腕骨頭を押しつける求心力の増強に関与

・烏口上腕靭帯

 外旋位:1st position  伸張し、可動域制限の要因となる

     2nd position  伸張し、可動域制限の要因となるが、大胸筋による制限が強い

内旋位:緩む

屈曲・伸展:どちらも可動域制限

・関節上腕靭帯

 

※これらの靭帯の影響があることを頭に入れておき、靭帯や関節包の影響により、

肩甲上腕関節の動きが悪いのか、肩甲骨周囲筋の筋緊張が高く動きが悪いのかを

考えていく必要があることを学びました。

 

Loose packed position

 →関節に生じるストレスが最小限となる肢位

 関節包や靭帯が緩み、関節面が最も離開している

 

※肩甲上腕関節の靭帯や関節包の影響を取り除いた状態から評価をしていくと、

 何が動きの制限をしているのかが分かりやすくなるとのことでした。

 

②③リーチ動作から見る肩関節

 

○リーチ動作

 前方:肩甲上腕関節屈曲

 側方:肩甲上腕関節外転

 後方:肩甲上腕関節伸展 にともなう

  ― 肩甲帯挙上

  ― 肩甲上腕関節外旋

  ― 肘関節伸展

  ― 前腕回外・回内

  ― 手関節伸展    を行っている。

○少し遠くのものをとるには

 ・まっすぐの経路を保ったまま手を動かすためには、体幹の回旋が関節上腕の

  左右の外転と肩甲骨の収縮に対抗している(Kaminski1995

 ・上肢長の範囲外にあるものは、肩甲骨の前方突出と股関節、足関節で体幹を

  前方に移動する

 ・口とコップの相対的位置関係によって、空間における手の運動軌跡が決まり、

  肩関節と前腕の回旋角度が決まる

 

○脳卒中患者との比較

 ・対象物のない無条件の課題よりも、対象物のある有意義な課題を行うときの

  方が、優れたパフォーマンスを示す。

  ― 運動速度が速い 

    可動域が大きい

    運動学的パフォーマンスが良好

 

※脳卒中患者の動画を見ながら、どのように肩関節が動いているのか考察しました。

 

④肩関節の動きを考える

 

○棘上筋・棘下筋

 棘上筋:大結節の前方から結節間溝をまたぎ、小結節の後方に停止する

棘下筋:大結節の前方まで至る広範囲

 

   つまり棘上筋が断裂すると棘下筋にも影響が出てきます

 また外旋位で外転時には棘上筋が優位となり、内旋位で外転時には

棘下筋が優位になります

 

○肩甲骨の安定

 ・肩関節屈曲運動では、角度が増すにつれて肩甲骨の動きが出現するため、

前鋸筋から僧帽筋に変化していく

 ・外転運動では、前鋸筋の活動はなく僧帽筋が主体

 

○肩関節周囲炎の肩関節外転

 ・肩関節下垂位:肩甲骨は肩甲挙筋により挙上、下方回旋

 ・肩関節外転位:肩甲骨は挙上位のまま、過剰に上方回旋し、肩甲上腕関節は健常より可動せず

 

 つまり、肩甲骨下方回旋=関節窩下方位=肩甲棘が下方

 ということなので、肩甲棘の位置を変えれば肩甲骨の位置も変わることが言えます

 

 

勉強会を振り返って...

肩甲上腕関節の制限因子、肩甲骨を動かす筋肉、何が肩関節の動きを悪くしているのか

再確認することができました。

こらからも勉強を続け、治療につなげていけるように頑張りたいと思います。

 

 

勉強会 扁平足について

はじめまして。理学療法士の大岩です。

今回は6/16に“扁平足”についての勉強会が開催されました。今回は扁平足の原因の中でも多く見られる後脛骨筋腱機能不全についてまとめていきたいと思います。

 “扁平足”という言葉は良く耳にします。近年は子どもからお年寄りまで幅広い世代で問題になってきているのが現状です。

 

扁平足とはなんでしょう?

 足部はたくさんの骨と筋肉、靭帯で構成されています。そして基本的には3つのアーチ形成が見られます。

そくぶあし

扁平足とは上記の内側縦アーチつまり土踏まずの部分が落ち込んでしまう状態のことです。

扁平足はなぜ生じるのでしょう?

生まれつきなのか、それとも大人になって生じてくるものなのか・・・・

扁平足の原因はさまざま

生まれつき

 人は生まれた時は、足底に脂肪がついているのでほとんどアーチがない状態で生まれてきます。しかし、歩くことにより筋肉が発達 しアーチが形成されていきます。ほとんどが8歳くらいまでアーチ形成されますが、現代は裸足で遊んだり、遊びの幅が狭まって足指や足の筋力が強化されない事に より、アーチ形成が上手く行われないまま成長してしまう子どもが増えています。

筋肉の問題

 内側縦アーチを作るのに重要な役割をしている筋肉(後脛骨筋)の機能が低下してしまっている

加齢による骨の変形や関節リウマチ、麻痺等の病気によるもの

 骨の変形や、関節の破壊により生じてくるもの 麻痺で筋肉の機能が発揮されない

捻挫や骨折

 ケガによる、筋・靭帯・骨の損傷がきっかけで生じるもの

合わない靴や高いヒールを履き続けるなど足への過負荷

 無理を強いたことにより足部の筋バランスが不釣り合いになり生じる

 

上記の原因の中で、今回は

筋肉の問題“後脛骨筋腱機能不全症”についてまとめていきたいと思います。

まず、後脛骨筋は  脛骨、腓骨の後ろ面から足の内側から足底までついています。

働きは、足首を下に向けて動かして、やや内側に足先を動かします。この筋肉は、足の内側縦アーチの形成に重要な筋肉です。

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後脛骨筋腱機能不全症

 後脛骨筋の機能が低下すると、足の骨(距骨頭)を支持できずに扁平足障害をきたします。

 治療は病期によってことなります。

  Stage1,2→保存療法が中心。場合によっては後脛骨筋腱の再建を行う。 また扁平足変形が強い場合は踵骨内側移動骨切り術や外側支柱延長術を行う。

   Stage3,4→距舟関節および距骨下関節を固定する二関節固定や踵立方関節まで固定する三関節固定術など行い改善を図る。

 

扁平足の評価

 まず見た目や動きのチェックをします。

 ★内くるぶしの位置が下に落ちていないか

 ★Too many toes sing

 足先が外側に向いてしまう。後方から足部を観察すると扁平足側は指がたくさん見える状態になることが多いとされています。

 ★Single heel rise test

  片足立ちをしてそのまま踵上げをします。後脛骨筋が上手く働いていないと踵が上がらなかったり、踵が外側を向いて上がってしまいます。

 そのほかレントゲンなどでチェックをしていきます。

 

扁平足になると、バランス能力の低下、足底にかかる荷重の分散が上手く行えず他人より疲労感が強く現れたり、外反母趾やタコができたりします。 足部の問題は、ほっておくと膝・腰・肩・頚すべてに影響を与え、痛みを生じる原因となってきます

 当院では、院長先生によるアーチパッドの処方やインソールの相談、理学療法士による運動療法等の治療で疼痛の改善を行っています。扁平足でお悩みの方がいたら、一度当院へご相談ください。

                                                                         理学療法士  大岩

 

 

 

 

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