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院内勉強会 「足部の超音波診断」について

10月27日に院内勉強会が行われました。
今回は、アキレス腱断裂、手根管症候群に続き足関節の超音波診断について学びました。
足部の外傷で最も代表的な疾患は「足関節捻挫」です。
足を捻り、病院を受診するとまずはレントゲン検査を行い、骨折がなければ「足を捻ったことによる捻挫」と診断されることが多いです。
まずは捻挫の中でも一番損傷が多いとされている前距腓靭帯について超音波で観察しました。

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正常であると上記のようにくっきり靭帯が見えます。しかし損傷等があると靭帯の菲薄化や肥厚、不明瞭に見えます。

通常の捻挫は、1か月もすると靭帯は修復され、いつも通りの生活ができるようになります。
しかし捻挫後、痛みが長引く場合には単純な靭帯損傷だけではないことが考えられます。1か月以上腫脹や痛みが引かずCT検査をすると実は骨折していたというケースが見られます。
今回は、見逃しやすい骨折(足部の捻挫に伴う)についてみていきたいと思います。

外果骨折
外果骨折は足関節の骨折の中でも最も多い骨折です。
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ほとんどがレントゲンで発見されますが、中には骨折線が分かりにくい場合もあります。その際は超音波で診断できます。

踵骨前方突起骨折 
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踵骨前方突起には、踵骨と舟状骨および立方骨を連結する二分靭帯が存在します。
これは、つま先立ちになったような状態で内側に足を捻った際に損傷します。
捻挫と思っていたら、靭帯の付着部が骨ごとはがれてしまうことがあります。

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踵骨前方突起骨折(矢印)
踵骨前方突起骨折(矢印)と二分靭帯を(矢頭)を認める

距骨外側突起骨折(スノーボードで多く見られる骨折)
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足部が外反強制されて、距骨と踵骨が衝突し骨折すると言われています。
スノーボードでは、逆エッジを失敗し転倒したり、ジャンプなどで着地失敗した際に起こる骨折と言われています。

足部は骨が密集している為、レントゲンでははっきりと骨折線が見えない場合があります。これらの見逃しやすい骨折には超音波診断が有効となります。
足部捻挫後、痛みや腫れがひかない場合は病院を受診しましょう。
ほっておくと、痛みが継続したり、足部が変形してしまう場合もあります。
当院では、超音波診断を行っています。
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当院の超音波診断システム 
レントゲン撮影のみではわからない、損傷な範囲や程度が診断可能です。
肉離れや靭帯損傷、骨折などスポーツ外傷の診断を中心に様々な部位の診断に使用可能です。