なぜ関節が痛くなったり、動きが鈍くなったりするのですか?
Qまず動きの鈍さから説明しますね。
関節・筋肉の機能として、動かしていなければ硬くなる性質があります。そのため普段から動かさないでいると、身体が使わなくても良いと判断しさらに拘縮してしまいます。
痛みの原因についても説明します。
年齢・運動不足により関節の周囲の筋力低下が起こると、筋肉で関節を支えられず不安定になるために痛みが生じます。また関節の中には滑液といって衝撃を吸収する液体が存在します。関節の変形や拘縮によってその機能が障害されると関節の痛みが生じます。
関節の動きを良くしておくことと、関節周囲の筋力を維持していくことが大事ですね。
徒手療法
筋肉は大きく分けて、筋パワー(発揮できる最大の力)、筋持久力(長く発揮し続けることのできる力)、瞬発力(瞬間的に発揮できる力)の3つに大別されると言われています。筋肉に硬さがあると、本来持っている力をすべて発揮することができなくなってしまいます。
当院では、ストレッチやマッサージなどを用いてリラクゼーションを図り、筋機能を発揮しやすい状態へと促し改善を目指します。
運動療法
「寝返り」「起き上がり」「立ち上がり」「方向転換」など、私たちは生活の中で、常に様々なバランスをとって動いており、できるだけ楽に行えるよう無意識に「重心の偏り」をコントロールしています。
人体は良くも悪くも順応する能力があるため、痛みや怪我などによって「重心の偏り」や「姿勢」が変わってしまうと、これらを調整しようとして歪んだ姿勢をつくることがあります。また、生活習慣によって重心の位置や姿勢が崩れることで痛みを生じ、ケガをしてしまうこともあります。
当院では、筋機能の改善、左右筋バランスの向上、関節安定性の獲得、効率的な動作指導を含めて総合評価のもと、運動によるパフォーマンスの向上を図ります。
物理療法
物理療法には、温熱療法や寒冷療法、水治療法、光線療法、極超短波療法、電気刺激療法、超音波療法、陰圧閉鎖療法、高圧酸素療法、牽引療法などがあり、生体に物理的刺激手段を用いる方法です。
当院では、電気刺激療法、超音波療法、光線療法を取り入れ、疼痛緩和、創傷の治癒促進、筋・靭帯などの組織の弾性促進などの目的で行います。