ぎっくり腰
荷物を運ぶ際に、突然腰が痛くなり、動けなくなってしまいました。
ぎっくり腰でしょうか?
ぎっくり腰とは、強い急性腰痛全体を指す俗称で、欧米では「魔女の一撃」などと表現されたりしますね。
注意が必要なのは、高齢者でしりもちをついた後や、重いものを持ち上げてから痛みが強くなってきた場合です。背骨の骨折を起こしている場合がありますので早めの受診をおすすめします。
一般的には、コルセットの装着や薬物療法によって数日間で症状が改善してきます。痛みが強くて動けない場合は、患部への注射が非常に有効です。
症状
- 突然、腰に激痛が走った
- 腰をひねった際に激痛が走った
- 急に起き上がった際に激痛が走った
- 痛みでその場から動けない・立てない
- 一瞬で腰に力が入らなくなった
など
当院での治療方法
- コルセットなどの装具療法
- リハビリテーション
- 注射
- 鎮痛薬の処方
- 安静
頚椎椎間板ヘルニア
背中を丸めたり、前かがみの体勢をとったりすると下肢に痛みやしびれを感じます…。
Q腰から下肢にかけての痛みやしびれは腰椎椎間板ヘルニアに特徴的ですね。
腰の椎間板が足に向かう神経を圧迫することで痛みやしびれを発症し、特に20~40歳代の男性に多く発症します。
多くの場合、リハビリや薬物療法、コルセット装着などの積極的な保存的治療によって症状は消失しますが、保存的治療を行っても1ヶ月以上仕事や日常生活に支障がでる場合には手術を選択する場合もあります。
症状
- 重たい荷物を急に持ち上げたり、くしゃみをしたりすると痛みがある
- 下肢のしびれ・痛みがある
- 腰や臀部に痛みがある
- 足に力が入りにくい
など
当院での治療方法
- 鎮痛消炎薬や筋弛緩薬などの内服
- コルセットなどの装具療法
- リハビリテーション
- 注射
脊椎分離症
中学生男子です。
何もしていない状態であれば痛みはありませんが、スポーツなどで腰を反らせたり、ひねったりすると痛みを感じます。
成長期で腰痛が続く場合は脊椎分離症の可能性がありますね。
過度の運動によって腰に負担がかかり、腰の骨に疲労骨折が起こることによって骨が分離してしまった状態です。発症初期の場合、レントゲンでは分からないことも多くMRIやCT検査によって診断を行います。
早期に診断されれば、スポーツの制限とコルセットの装着によって骨折が治る可能性が高まります。診断が遅れると骨折が治らず、慢性的な痛みが残る場合がありますので早めの整形外科受診がいいですよ。
症状
- 成長期の持続する腰痛
- スポーツの機会が多い
- 腰を後ろに反らせると痛みがある
- 腰をひねると痛みがある
など
当院での治療方法
- 鎮痛消炎薬や筋弛緩薬などの内服
- コルセットなどの装具療法
- リハビリテーション
- 運動制限
腰部脊柱管狭窄症
最近、歩くとふくらはぎや太ももがしびれて痛くなります。
またしばらくすると楽になって歩けるのですが…。
脊柱管狭窄症による“間欠性跛行”の症状ですね。
背筋を伸ばして立ったり歩いたりする際に下肢にしびれや痛みが生じますが、立ち止まったり腰掛けたりすると数分で楽になってまた普通に歩くことができます。その繰り返しが腰部脊柱管狭窄症の特徴です。
治療としてはまず、理学療法やコルセット装着によって体幹部分を安定させます。神経の血行を改善させるような薬物療法も効果的です。
保存的治療を数ヶ月行っても効果がない場合、もしくは排尿障害などが出現した場合には手術治療を選択する事が多いですよ。
症状
- 歩いていると太ももや、膝から下に痛みやしびれを感じる
- 中高年の腰痛・下肢痛
- 長距離を歩くことができない
- 長時間立っていることが出来ない
など
当院での治療方法
- 血行改善薬などの内服
- コルセットなどの装具療法
- 注射
- リハビリテーション
- 手術