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クリニックブログ BLOG

3/6院内勉強会「腰椎すべり症の病態と保存療法」

●はじめに
こんにちは、理学療法士(PT)近藤です。
今回は、3月6日に院内勉強会
「腰椎すべり症の病態と保存療法」
にを行いましたのでその報告を
行いたいと思います。
今回も院長のわかりやすい
説明がヒカリました!
その時の様子です。












 

今回は、学生も参加してくれました。
とても勉強になったと思います。



●腰椎すべり症の病態
腰椎すべり症は、頭側椎骨が尾側椎骨に対して
滑った状態の総称です。一口にすべり症と
言っても前方・後方・側方と様々な
方向があります。腰椎X線側面像を用いて
どの位置にあるかを形態学に変化を捉えて
腰痛や神経症状を診断していきます。
まず、X線における分類がこちらです。




当然前に行けば行くほどすべっている
ということになります。
またすべり症には分離すべり症と
変性すべり症の二種類が多く
存在します。



●腰椎分離すべり症の病態
腰椎分離症というのが基盤に存在します。
分離症とは、椎間関節突起間が
未熟な若年者が頻発します。繰り返される
機械的ストレスにより疲労骨折がおきます。
これが偽関節(骨の連続性がたたれ不安定に動いている状態)
となり後方で荷重分散ができなくなり
前方に集中してしまい前方へ滑っていきます。
そうなると腰殿部痛や椎間孔の狭小化による神経根圧迫により
痺れ、重症だと硬膜管圧迫による間欠性跛行(歩行による
下肢に痛みや痺れ)が生じます。



腰椎変性すべり症の病態
もう一つが変性すべり症です。
機械的ストレスや加齢、酸化ストレスの蓄積
による椎間板変性によるすべります。
そしてそれに伴い神経圧迫が強まり動的不安定性
の進行により症状が強まります。
この不安定が良くないのです!



●腰椎すべり症の保存療法
こちらは、我々理学療法士がもっとも
重要なところです。先ほども述べましたが
椎体の不安定 これが良くありません。
そのためコルセットを装着し、安定化
を図ります。
さらには、体幹筋や股関節周囲筋の
強化による安定化(Stability)エクササイズ
を行い、椎体安定化さらに疼痛抑制系の賦活を図ります。
特にトレーニングもローカル筋(インナーマッスル)を
刺激する必要があります。



●さいごに
体幹のトレーニングというのは日頃から
私たちもよく行います。しかし漫然と
行なっていてはよくないことが
この勉強会で改めて感じました。
これからも患者様のために
研鑽していきます!
次回の投稿をお楽しみに。