2020/1/18 PT勉強会 「臨床推論トレーニング」
●はじめに
こんにちは、理学療法士(PT)の近藤です。
今年最初のPT勉強会を開催しました。
テーマは、
「臨床推論トレーニング」でした。
PT1名を被験者にし、皆で考えていきました。
その時の様子を今回は書いていきたいと思います。
●臨床推論とは
まず、臨床推論とは何かを簡単に
説明させていただきます。
臨床推論とはクリニカルリーズニング(以下:CR)
とも言われます。意味としては対象者の訴えや
症状から病態を推測、対象者に最も適した介入を
決定していく一連の心理的過程とされています。
推論というと単なる自分の憶測とされることもありますが、
ここで言う推論とは正確な情報に基づく
科学的な解釈による鑑別と判断の一連の過程です。
そのために求められる基本的な要素は、3つあります。
1つめは問題解決と目標指向的な思考です。
2つめは散見された理論を対象へ適用することです。
3つめとしてそれを頭の中で組み立てられる
認知・心理的過程です。実はこの3つめが非常に重要であり
苦手意識を持つ部分となります。
その点を皆で定期的に行い、トレーニングしていくことで
患者にも汎化していく事ができます。
●勉強会の様子
それでは勉強会の様子に移ります。
被験者は、山形にお願いしました。
片脚立位に着目して行いました。
こちらがビフォーです。
右片脚立位を改善しようという形で
進めていきました。
評価と介入の様子です。
いろんなセラピストの意見を交えながら
考え抜きました。文献による根拠を
付けながら行います。
これがポイントです。それをいかに
わかりやすく説明するかがトレーニング
となります。
こちらがアフターです。
最初よりも肩の位置や骨盤の位置が
変化していると言えます。
ただ、改善しなかったところ
なぜ変化したかを説明しきれなかった
ところもありました。その点を
次回に再検証する事となりました。
この繰り返しにより
ブラッシュアップが可能となります。
意見もたくさん出て
とても良い勉強会になりました。
●さいごに
当院PTは定期的にこのような
勉強会を行なっています。
今年も患者様のため研鑽
していきます!
こちらのブログもぜひ
これからものぞいて見てください。