比較的若い患者さんの首の痛みの原因として、首を支える筋肉に過度の緊張と疲労の蓄積があります。
例えば、パソコン作業や書類作業など、首に負担のかかる姿勢を長時間続ける方には慢性的な痛みが生じることが多いです。
主な治療としては、筋肉のこわばりをゆるめて血液の流れを改善するような薬物療法や、理学療法などで上半身の体操や姿勢の矯正をすることが有効ですよ。

頚椎椎間板ヘルニアかもしれませんね。
その場合、まず首から上肢にかけて電気が走るような痛みやしびれが生じることがあります。
頚椎椎間板ヘルニアは、首の神経が圧迫されてしまう病気です。症状が進行し排尿障害や歩行障害などになった場合は、手術を行なうこともあります。またよく似た症状で胸郭出口症候群といって鎖骨周囲で神経が圧迫される病気もあります。
これらの症状の場合、まず理学療法により首から肩甲骨周囲の筋肉・関節の動きを改善することがとても有効ですよ。また、最近は神経の痛みを治すクスリが何種類も出てきています。

交通事故による首のいたみの大半はむち打ち症ですね。
中には痛みが長引き、3ヶ月前後の治療期間が必要になるケースもあります。
症状の強い急性期（受傷後1～2週間）を過ぎたら低周波などの物理療法で治療を行います。急性期（受傷後1～2週間）に積極的に動いたり、マッサージなどをしたりすると症状が悪化します。
被害者側のケガの治療は、原則として加害者が加入している自賠責保険から治療費が支払われますので、窓口負担は0円になります。
加害者側のケガの治療でも、ご自身が入られている任意保険によっては、治療費を保険会社へ請求出来る場合がありますので保険会社さんに相談すると良いですよ。

いわゆる「寝違え」というものでしょうね。
睡眠中の不自然な首の姿勢により、首の骨の関節や靭帯に無理な負担がかかり続けることによって生じます。
この症状は自然の経過で治癒しますが、中には全く頭を動かせない程の強い痛みが出てしまうことがあります。その場合は、頚椎カラーなどで患部を固定し安静を保ち、一定期間後に理学療法などを行うことが効果的ですよ。